HARD THINGS(続き)2 [経営に役立つ]
著者は平時のCEOと戦時のCEOについて述べている。
「多くの経営書は平時のCEOの経営技術にほとんどのページを割いており、戦時についてはほとんど言及されない。」
このことを意識しないと経営のスピードが違ってくる。
「戦時には社員が任務を死守し、厳格に遂行できるかどうかに会社の生き残りがかかることになる。」
→戦時のリーダーにはより強いリーダーシップが必要になる。
「平時のCEOは企業文化の育成に務める。
戦時のCEOは生き残りを賭けた闘争に自ら企業文化をつくらせる。」
→生き残りできるかどうか、とことん粘る泥臭さが企業文化の土台になりそうだ。
「戦時のCEOは突発的非常事態に対応するプランを用意する。」
→非常事態がないときは普通ない。
「平時のCEOは市場全体の拡大を図る。
戦時のCEOは、なにがなんでも市場シェアを獲得しようと考える。」
→自分の土俵を獲得できない企業は消え去ることになる。
「戦時のCEOにはそもそも市場で1位や2位になっているような事業がないので、そんな贅沢なルールに従う余裕はない。」
→食いついていくような貪欲さが社内社外の応援を呼ぶ。
「コンサルタントが書く経営書のほとんどは、成功した企業の平時の経営スタイルの研究を基にしていることに注意しなければならない。」
→読み方を注意しないと、ミスリードして、社員を惑わすことになる。
つかの間の平時に休息をとりつつ、次の手をいつも考えているのが中小企業経営者である。
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