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HARD THINGS(続き)3 [経営に役立つ]

1)失敗した会社を調べてみると、多くの社員が、致命的問題が会社を死に至らしめるずっと前から、その問題を知っていたと判明する。命取りになる問題に気づいていたのに、なぜ何も言わなかったのか。多くの場合、会社の文化が悪いニュースを広めることを妨げ、手遅れになるまで情報が眠っているからだ。
 
→2017年は「忖度」という言葉が広まったが、社員が「忖度」したとすれば、それも経営者の責任である。「忖度したい」社員などどこにもいない。問題にはすぐに気がつく。会社の文化が問題を隠蔽する。問題解決を常に考え続ける姿勢が経営者にないと、悪い文化に会社に根付いてしまう。
 
2)かつてネットスケープのCEOとして私のボスだったジム・バークスデールがよくこう言っていた、「われわれは、人、製品、利益を大切にする。この順番に」。単純だが奥深い言葉だ。「人を大切にする」ことは、3つの中でも頭抜けて難しいが、それができなければあとのふたつは意味を持たない。人を大切にすることは、自分の会社を働きやすい場所にするという意味だ。
 
→利益、製品、人の順番になりやすい。小さい会社は社員が後回しになってしまう。テレビの「マチ工場のオンナ」や「陸王」は社員を大切にしていたが、口では言ってもなかなかできない。
 
3)日常業務に関してCEOのなすべきもっとも重要な任務は、社内のコミュニケーションの仕組みをつくり、円滑に作動するよう維持することだろう。
4)十分に考え抜かれたコミュニケーション・プラットフォームなしには情報は滞り、アイデアの交換も不活発になる。そして「悪い職場」に転落していく。
  
→1/14のがっちりマンデーを見ていたら、北海道の六花亭では、毎日社員通信が発行されたいた。まさに仕組みのモデルだった。21世紀の企業は「理念型」「研究型」「教育型」があるが、ここはどれも素晴らしく、地域からも愛されている。
 
5)組織づくりは実際に業務をこなす社員がもっとも効率よく働けるようにすることが目的であって、管理職が働きやすくすることが目的ではない。組織づくりで一番大きな誤りはこの点で生じやすい。
 
→経営者は社員が効率よく働けるようにするために、(部下の)管理職を通じて、会社が効果を出せる組織を考えなくてはならない。言うのは簡単だがこれが難しい。
(続く)

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