HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか [経営に役立つ]
いきなり本書はこんな出だしです。
「本書は「楽しい旅行のためのガイドブック」ではない。「旅先で起きるトラブル対策ガイドブック」である」
だから、中を読むと本当にトラブルというか、困難な嵐のよう事件がたくさん出てきます。
そこで著者は
『何かを生み出す人、リーダー、起業家となる人には、ふたつの能力が必要になる。』といいます。
ひとつは、現状を正しく把握する
ふたつ目は、困難の嵐がやってきたときに、次々と手を打つ能力 』
この現状を正しく把握するのがまず難しい。経営の問題は、学校の科目のように、数学とか社会とかわかりカタチではなく、ぐちゃくちゃで複合的にやってきます。
次に手を打つには、どこから、何から、どのように、いつから、そして資金は?ということになります。問題の原因と言うより、実際に起きている悪い結果に目が行くので、対症療法的になることが多いのです。だから手を打っても、モグラたたきのように、モグラを捕まえないうちは、問題は続きます。
また著者はズバリ言います。
『本当に難しいことは何か
本当に難しいのは、大きく大胆な目標を設定することではない。
本当に難しいのは、大きな目標を達成しそこなったときに社員をレイオフ(解雇)することだ。
本当に難しいのは、優秀な人々を採用することではない。本当に難しいのは、その優秀な人々が既得権にあぐらをかいて、不当な要求をし始めたときに対処することだ。
本当に難しいのは、会社の組織をデザインすることではない。本当に難しいのは、そうして組織をデザインした会社で人々を意思疎通させることだ。
本当に難しいのは、大きく夢見ることではない。その夢が悪夢に変わり、冷や汗を流しながら深夜に目覚めるときが本当につらいのだ 』
うまくいっている会社はそれはそれで立派で素晴らしい。しかしレイオフしないまでも、なんとかかんとか少額の昇給をしても社員に不満を言われ、優秀でない人でも優秀なように扱いモチベーションを持たせやめないようにしているのが、中小企業経営者でしょう。(続く)
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