「人生を変える3分間の物語」 ミシェル・ピクマル [私のお気に入り]
この本は何かの雑誌で、将棋の佐藤康光(棋聖、棋王)が推薦されていたものだ。ご多分に漏れず、氏の推薦でもなければ、私も一生手に取ることはなかったかもしれない。
3分間で読めると言うこと、寓話形式で書いてあることから、長男に読ませようと想定していた。実際そうしたのだが。
改めて自分でも読んでみると、実に深い。
訳者のあとがきから、抜粋してみる。→「この本はある価値観を私たちに押しつけるのではなく、むしろ知らぬ間に抱え込んでしまった既成の価値観から私達を解放してくれるような、そんな本ではないでしょうか。」
私たち一人一人が、自分で答えを見つけていくための後押しをしてくれる、そんな本である。
最終話で、哲学先生が95才にもかかわらず、バイオリンの練習をはじめた。それは先のことを考えて、何かをするのではなく、「今、このときのために何かをする」ことの大事さを伝えたものだ。
夏休みは多くの時間があり、多くの本を読めるが、良い本をじっくり読むのにも適している。学生さんにはこの夏に良書を手にとって欲しいと念願します。
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