「素数ゼミの謎」 吉村仁著 [私のお気に入り]
この本は、以前に産経新聞で紹介が載っていて、おもしろそうと思って(中三の長男のために)買った。
1~2時間あれば読める本だが、大いに知的好奇心が刺激される。子供はもちろん、大人が読んでもおもしろい。
アメリカでは13年、あるいは17年に一度だけ何億匹も大量発生し、そして死んでいく不思議なセミがいある。どうしてそんなに長い間地中にいるのか。
そして13年と17年なのはなぜか。この13と17という数字がもっているほかの数字にない性質。
それはこれらの数が1と自分自身でしか割ることのできないと言うこと。その不思議な力の一端がこの本で明らかにされる。
つまりほかの素数でない周期を持つセミは絶滅し、最後にこの素数ゼミが残った。
人間も簡単に割り切れる人間は淘汰され、素数的人間しか残れない世の中になりつつあるようだ。
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