当事者になる 1 [上達のヒント]
明日のNHK将棋トーナメントは羽生さんと谷川さんの対戦がある。
解説も中原誠氏と超一流ずくしである。
この対局に限らず、解説はいつも後追いが8割になると思う。
プロだから、定跡をふまえ、さらにその手の意味を解説する。
しかし、対局者の指す手を周囲が当てることはかなり困難だ。
どうも盤上の対局者と解説者、観戦者には見えるものが全然違うようだ。
これは経営者と税理士やコンサルタントの場合に言えるときがある。
視点の違いはもちろんあるだろう。
しかし、本当のところは「本気で先を読む」ことの深さだろう。
そしてそれは当事者意識の有無になる。
私だってもし「あなただったら、本当にそうするのか」と言われたなら
「もちろんそうする」と完全には言い切れない時もある。
成功の確率がどんなに高くても
実際やってみないとわからないこともも多いし、
どんな良い作戦、アイデアであっても、時期やタイミング、段取りを
はずせば失敗する。
最後は当事者=実行者でないとわからない。
当事者意識を幅広く持っていない私は
世の中の大部分、問題の本質を
知らずに、あるいは知ったふりをして
放置しているなあ。
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