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へいしゅうせんせえ 童門冬二著 [経営に役立つ]

雑誌に連載されていたときに、楽しみに読んでいました。厚い本ですが、文字が大きいので、思うほど分量はありません。しみじみ味わいつつ読むといいです。実はこの本は買いませんでした。連載時に一度読んだと言うこともありますが、良い本なので、(私が一度読んで死蔵するより)図書館に推薦して買ってもらおうと思っていました。幸い購入いただき、最初の読者になる栄を頂きました。できるだけ早くよんで、返却しました。気になった部分を参考までにアップします。

たとえどんなよい内容であっても、表現が難しければ一般には理解できない。
冷えた灰の中にも必ず火種はある。
治者は民の父母でなければならない。
学問はいま生きている人間の実際の用に立たなければ意味がない。
難しいことを難しくいってもダメ、硬い話を硬い表現で告げでももダメ。
異常状態に対応するためには、通常の能力ではとても太刀打ちできない。
異能は異常時に発揮する能力である。
異常時には通常時における能力以外に、異常時に活用できるような能力を発揮することが求められる。
現実生活に役立たないような学問は学問ではない。
体験話にウソをまじえたり、大げさな表現をとればきき手は必ず見抜く。
話を進めるごとに相手の納得を得なければならない。
相手がまだ完全に消化していないのに、次々と話を進めてしまえば相手はわからなくなる。
あらゆる壁をぶち破って、この改革を進めたい。
改革の動機は愛である。
藩主は水と米、重役は鍋と釜、薪や火は士農工商、うまい米をたくには鍋釜が重要である。
立派な鍋釜を鋳造するにはふいごが必要で、学校はふいごの役割を果たす。
ふいごの中で、最も大切なのは眼に見える部分ではなく、眼に見えない空間が大事である。
ふいごも、空間がなければ風を起こして、熱い火を生むことはできない。
山形県立米沢興譲館高校には細井平洲自筆の扁額が掲げられている。
鷹山が平洲を迎えた普門院の境内には3度目の訪問を記念する碑が建てられ、一字一涙と彫られている。

へいしゅうせんせえ―細井平洲

へいしゅうせんせえ―細井平洲

  • 作者: 童門 冬二
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本

一家仁なれば一国仁に興り、一家譲なれば一国譲に興る。(大学)


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コメント 2

ひろ

「へいしゅうせんせえ」の気になるポイントをリストしていただいてありがとうございます。
手にとってめくったのではないのですが、なんだか、もう立ち読みしたみたいな気がしました。
by ひろ (2010-04-02 10:30) 

かまやん

コメントありがとうございます。ポイントでもないのですが、自分で気にしているところを中心にメモしたところです。
クイック&ダーティでとりあえずご試食いただくということで。あとはぜひ読んでお楽しみ下さい。
by かまやん (2010-04-02 18:09) 

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