決定版 保科正之 [私のお気に入り]
著者の中村彰彦氏は何冊も保科正之関係の本を書いており、会津では相当な著名人だろう。
昨日「樅の木は残った」を放映していたが、歴史における評価はいくらでも変わりうる。綱吉も改めて評価されているようだ。
保科正之も知る人ぞ知る名君と言える。私自身は徳川時代が260年以上続いたのは、彼が中心となって「武断政治」から「文治政治」にうまく切り替えることができたということが一番重要な点だと思っている。
「龍馬伝」のあとは「お江」、すなわち保科正之からいえば、腹違いの兄の母の話になるので、保科正之が大河ドラマの主人公となるのはまだずいぶん先?になると思われる。いつかはやると思うが、私が生きているうちにやってほしい。候補としては、小松帯刀をやった瑛太がよいと思うがどうだろう。彼もいい歳になっているだろうから、うまく演じてくれると思う。
さて、今回の本だが、今までの文庫、新書を一冊にまとめたというイメージだ。いろいろ読むより、これで全体がわかるのではないか。
保科正之の生涯を俯瞰してみると、問題解決のプロセスにも合致しており、それを徹底的に行動で表したと思える。彼個人の人生は苦難の連続だったと思うが、結果として徳川家を盤石のものにした功績は実に大きい。保科正之は昨日紹介した「風雲児たち」にも載っている。このストーリーも実に泣かせる話でグッドなので、合わせて読んで欲しい。
保科正之の政治手腕を現代に甦らせたいものだ。
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